テレビ政治 tele-politics 2003 12 23
世論調査では、内閣支持率が落ちて、
不支持率が上昇した。
自衛隊派兵の問題が影響しているとも言えるが、
本質的には、テレビ政治に、有権者が、うんざりしているということでしょう。
要するに、小泉番組、小泉劇場は、飽きたということでしょう。
まるで、テレビ番組を作るように、
視聴者受けを狙って、政権運営をしている。
しかし、仕事はしていない。
年金の改革は先送り。
消費税を含めた税制改革は先送り。
道路公団の改革は、中味がない。
憲法改正の議論も先送り。
はっきり言って、テレビが普及するようになって、
政治家の実力が落ちた。
「有権者の支持率=テレビの視聴率」と考えて、
いかに、視聴者受けをするか、そればかりを考えて、
政策を考えなくなった。
現代では、テレビマンと政治家の仕事が、同質となった。
さらに、最近では、「政治家のアナウンサー化」も進んでいる。
実に残念なことであるが、
偉大な政治家であったリンカーンは、
現代においては、当選できないと思う。
リンカーンは、とても二枚目とは言えない。三枚目ですらない。
リンカーンには、何もなかった。
彼にあったのは、「理想」と、「理想実現に向けた情熱」だけだった。
政治の原点に戻るべきです。